ダウ理論ダウ理論って言ってるヤツちょっと来い

どうも、メタトレ研究所のHiroです。
今回はダウ理論についての解説動画を撮ります。…今まで解説していなかったんですね。YouTubeの方に、
「ダウ理論の解説動画をお願いしたいです」
というコメントをいただきましたので、「あ、撮っていなかったんだな」ということで、これから解説をしていきます。
ダウ理論って「初心者向けの知識」とされているんですが、実は、しっかり勉強しようと思うとかなりボリュームがあります。
そんなことで、「しっかりと整理してお伝えしたい」ということもあるので、スライドを作ってみました。
恐らく、これほどちゃんと説明している動画って他に無いと思うので、是非楽しみにしていてください。
それではこれから一緒に見ていきましょう、ついて来てください。
ダウ理論徹底解説~まずは概略
それでは、ダウ理論について解説をしていこうと思います。
まず概略からですね。ダウ理論というのは、6つの原則、これらを全て合わせて『ダウ理論』と呼びます。
かなり、巷では簡潔にダウ理論を説明される方が多いんですけれども、意外とボリュームのある理論ですね。
ですから、最初にまとめて、まず項目出しだけをやっていこうと思っています。
6つの原則、全て一旦読み上げた後に、それぞれについて解説をしていこうと思うんですが…。
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類がある
- 主要トレンドは3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドの転換は明確なシグナルが出るまで継続する
これらを6つ全部合わせて、『ダウ理論』と呼びますよ、ということですね。
では1つずつ見ていこうと思います。
『1.平均はすべての事象を織り込む』
…という風に書いてあります。
僕、初めてダウ理論を見た時に、1つ目から「意味が分からん」っていう感じでした。
皆さん、分かりますか? これを読んで、すぐに意味が…。
「平均」って言葉、これが凄く分かりづらい言葉ですよね。日常的に使う言葉ではあるんですけれども、「その意味だと何となく意味が取れないな」と思ったので、僕の場合はこのダウ理論、ダウ・ジョーンズさんというアメリカ人の人が作った理論ですから、「英語の文章があるはずだ」と…それを読んだら「平均」と訳されている部分がどういう単語が使われているか知れば、この「平均」の意味も自ずと分かるだろう…ということで原文を読んでみたところ、「The Market」と書いてありました。
英語の方が分かりやすいですね。ですから、この「The Market」って訳されているということは、この、今「平均」っていうのが一般的に言われている単語ですけれども、ここは、「価格」と読み替えた方が分かりやすいのではないかな、と思います。
(『平均はすべての事象を織り込む』→)『価格はすべての事象を織り込む』
…そういうことを言っている文章だったんですね。
価格変動、いろんな要因で起こります。指標発表とか、政策の転換とか、決算報告とか…。テロとか、戦争とか、そういった地政学リスクも変動の要因になるでしょうし、最近ではTwitterで値動きなんかが起きたりなんかもしますよね。
あとは、一番は需給ですね。売り手と買い手のバランスが崩れた時に、その崩れた方向に価格が動く、というのが価格変動の一番の要因ではないかな…と思うわけですが。
そういったさまざまな要因で動く価格変動というものが、皆、その価格そのものを見ることによって説明が出来る、そういったいろんな事象を織り込んだものがマーケットなんだよ、ということを言っています。
ですから、過去の値動きを見れば、いろんな事象は説明出来るんだよ、ということを言っているわけですね。
『ダウ理論』…「テクニカル分析の元祖」と言われるんですけれども、そう言われる所以が、このダウ理論の1つ目にあるわけです。
ですから、ここにも書きましたけれども、「テクニカル分析の理論的な出発点」というのはここになるんだよ、ということです。
ただ、1つだけ注意していただきたいのは、結構、この「平均はすべての事象を織り込む」という文章を拡大解釈している人が多いような気がしています。
「価格変動」というのは、あくまで過去の事象を織り込んで起こるものなんだよ、ということ…そういうことを言っているわけですけれども、ここを拡大解釈して、「未来に起こることも、チャートを見ていればすべて予測可能である」みたいな…分かりますか? これ。そこまでは言っていないですよね、この文章。
…そういった拡大解釈をしているような向きも見られるので、「それは本来のダウ理論の話ではないんだよ」というところ、ここは注意しておいていただきたいと思います。
これが1つ目の『平均はすべての事象を織り込む』という文章でした。
『2.トレンドには3種類ある』
…という風に書いてあります。
いろんなトレンドの分け方ってあると思います。一番身近なところで言うと、「上昇トレンド」「下降トレンド」「トレンドレス」…というような分け方もあるでしょうけれども、今回の場合は、期間で主に分けられています。
・主要トレンド(1年~)
・二次トレンド(3週~3月)
・小トレンド(~3週)
という風に書いてありますけれども、上から順番に長い順に並んでいる、ということです。
実際にチャートを見ながら説明していきたいと思うんですが、「主要トレンド」「二次トレンド」「小トレンド」の順で見ていこうと思うんですけどね、これ週足のドル円のチャートです。
今、結構「トレンドか?」って言われると微妙な地合いがずっと続いているわけですが、その1個手前ですね、下降トレンドがありました。
「これを主要トレンドと見た時に…」という話をしようと思うので、まず、「これがどれだけ継続したか」というのを見ていきたいと思うんですが、これ、「トレンドの終わりをどこと見るか」というのはなかなか難しいところではあるんですけどね。
例えば、最高値から最安値をマークした足までをトレンドと見た場合には、「ここからここまでが下降トレンド」という風に見られるわけですね。
54週間続いているわけなので、主要トレンドで定義づけされている「1年以上続くトレンド」という定義に当てはまっていますね。
これ、主要トレンドと見た時に、二次トレンドがどこになるかという話になるんですが、これは主要トレンド内の修正波になっているところを見ます。
ですから、例えば「ここからここまでっていうところが二次トレンド」という風に見ることが出来るわけですね。12週間続いている。
二次トレンドは「3週~3ヶ月」という風に書いてあるので、ギリギリ二次トレンドの定義に当てはまっているかな、と思います。
ちなみにこれ、フィボナッチ・リトレースメントなんか当ててみると…上と下、見えるようにして…こんな風にやると、フィボナッチの764で再度、推進波になっていますね…みたいなところも見られたりするわけですけれども。
ここからここまで・ここからここまでは、二次トレンドと見ることが出来るわけです。
これの中の修正波がまた小トレンドになっていくわけですが、ちょっとこの辺持ち合いなんですけど、こう大きく上昇と見た時に、この辺りが小トレンドになってくるかなと思います。
期間も「3週以内」という風に書いてありますけれども、日足で7日間ですね。
ですから、ダウ理論で言っている小トレンドの定義に当てはまると思います。
こんな感じで、主要トレンド・小トレンド・二次トレンドという3種類のトレンドがあるんだよ、主要トレンドの中に二次トレンドがあって、二次トレンドの中に小トレンドがあって…という関係になるんだよ、…それぞれの期間はさっき言った通りですね、もう1回スライド出そうかなと思うんですけど…。
・主要トレンド(1年~)
・二次トレンド(3週~3月)
・小トレンド(~3週)
という、こういう区分けになっています。
…これ、あまり信じ込み過ぎるのもどうかな、と思うところはあります。
「必ずこういう風になるわけじゃないよ」っていうのはちゃんと押さえておいてもらいたい。
ダウ理論全般に言えることなんですが、相場は「絶対にこうなる」というような何か自然法則のようなものを提供してくれるものではなくて、考え方・見方というものを提供してくれるものだ、という風に捉えるのがダウ理論との正しい付き合い方・ダウ理論との正しい距離の取り方かな、と思っています。
今回の「トレンドには3種類ある」という話ですけれども、今、本当にこの説明…というかこのダウ理論の記述にピッタリな場所を選んで実は解説した、ということがあります。
ですから、これに当てはまらない場面というのも当然、相場を広く見渡してみると結構あるわけですけれども…。
大事なのは、「この通りに相場が動いていること」ではなくて、「ダウ理論がこういう風に言っている」ということを確かめるというか、こういった視点で相場を見てみると、「確かにトレンドの中にはトレンドが形成されている」「そのトレンドの中にもまたトレンドが形成されている」というようなことが、相場の中には沢山あるわけですね。
だから、小さい視野で1箇所だけ見るのではなくて、その目の前にある小さなトレンドが更に大きなトレンドの中のどういった部分を構成しているのか…とか、そういったことはマルチタイムフレームの分析とかに繋がってくる話なんですけれども、要するに、チャートを見る時の見方、チャートについて考える時の考え方、っていうことね。
主に「これはマルチタイムフレーム分析」とか、あとは「総和のフラクタル構造」なんていうことを言ったりすることもあるんですけれども、そういったことを考えるための1つの出発点になる話ではないかな、という風に僕は解釈しています。
そんな位置づけの、2つ目の原則について話をしました。
『3.主要トレンドは3段階からなる』
…という風に書いてあります。
これ、ちょっとイメージ、どうですかね? しやすい話だろう、と思いながら話をしているんですが…。
…とありますよ、ということですね。
身近な例で言うと…というか「手近な例」ですね、…で言うと、2~3年前にビットコイン、物凄く上がりましたね。あれなんかに当てはめて考えてもらいたいんですけど…。
第一段階というのはもう本当に上がり始めの初動のところですね。まだ上がってもいない段階も含めて、「第一段階」と呼びます。
どうですかね? 1,000円、2,000円だった頃から5~6万円までの段階がビットコインで言うところの第一段階なのかな、と思います。
ビットコイン円チャートの、その辺りのところが第一段階なのではないかと思っています。
第二段階というのは、そこから先、30万円ぐらいのところが第二段階だったのかな…と思っています。
一般的な、日常的にトレードをするような人達が参入するような段階というのが、その辺だったのかなと思っています。
第三段階というのが…どうですかね、これザックリ分からないんですけど、30万円超えたぐらいから、NHKニュースとかでも取り上げられるようになっていましたよね。
だから、第三段階がビットコインに関してはかなり長かったんですけれども、それが過熱期である、という風に考えられるかなと。
日頃トレードなんかしない、投機なんかしない、投資なんかしない…という層の人達も入ってくるという、そういう段階になるといよいよトレンドは終わりの始まりになる、ということかなと思います。
今、ちょっとトレーダー視点でその第三段階までのこの区分けをやりましたけれども、例えばその人によってその辺りの区分けの仕方は変わると思うんですけど。
だから、これも絶対的なものではなくて、「相場におけるトレンドは3つの段階に分けられる」ということを意識しているか・していないか、っていうことなんですね。
当時の僕は、もう30万円ぐらいで「第三段階なのかな」と思っていたので、その辺りで全部売っちゃった、という残念なアレがあるんですけれども…まあ、そんなことがありましたよ、ということです。
だから、後付けで第三段階まで話をするのであれば、第一段階が5万円ぐらいまでで良いでしょう。第二段階が150万円ぐらいまで続いたんですよね、きっとね。第三段階というのは、もうそこから200万円ぐらいまでのところが第三段階だった…というのが、結果論で言うところの区分けになるかな、と思うんですけど…。
当時はちょっと、先のことが分からなかったというのと、そこまでの…確か、史上最高値が15万円ぐらいだった、というのがあったんですよね。だから、その辺で「第三段階を迎えたかな」と当時は思っていたんですけど…。
…まあ、そんな、いいですね、僕の話は別に。
…そんなことがあります。さっき言った通り、「ここからここまでは絶対に第一段階」「ここからここまでは絶対に第二段階」「ここからここまでが第三段階」っていう何か絶対的な水準みたいなものを提供するものではなくて、「トレンドはこういう三段階に分かれるんだよ」…第一段階で入るのって難しいのは分かりますよね。
こういうところで入ってくるというのは、やっぱり自分である程度値動きを作ることの出来る、そんな力がある勢力だけだと思っています…ヘッジファンドとかね、そういった大きな資金でもって自分で価格を動かすことが出来る人達が参入してくる段階が第一段階。
僕らみたいな一般的なトレーダーというのは第二段階を狙っていく。第二段階の、なるべく早い段階から、なるべく長くポジションを持つ。一方で、第三段階に入って、終わってしまう前に手放す。…っていうことを意識する。
そんな、相場を見るための1つのフレームワークを提供しているのが3つ目のこの法則だという位置づけで良いかな、と思っています。
『4.平均は相互に確認されなければならない』
…また「平均」という言葉が出てきているんですけれども、これは1つ目の原則の「平均」とは違う意味の言葉です。
同じ日本語に訳されているので、同じ「価格」で良いのかな? って思うかもしれないんですが、原文、これは「Indices」という風に書いてあります。これは「インディシーズ」読むんですけど、これ、見慣れない英単語かもしれないですね。これは「Index」という…「Index」はよく聞きますよね、よく。この「Index」という言葉の複数形らしいです。
これ、そういう意味の言葉なので、「平均」は「価格」と置き換えるのではなくて、「指数」と置き換えた方が良いと思っています。
世界中にいろんな指数があると思いますけれども、これを唱えたチャールズ・ダウさん…ダウ・ジョーンズの共同設立者の1人ですけれども、この方が想定している指数というのは、「DJIA」と「DJTA」という風に書いてあります。
「DJIA」、これ、「I」は「Industrial」です。ですから、「工業」ですね。
だからよくニュースなんかで「ニューヨークダウ」「ニューヨークダウ」って言うのをよく聞くと思うんですけれども、あれです。
「Dow Jones Industrial Average」がこれですね。
もう1つ、「DJTA」=「Dow Jones Transportation Average」っていうのがありました。…「ありました」と言ったのは、今使われていないですよね。
「Transportation」、「輸送・運輸」という意味ですけれども、だから鉄道会社とか、自動車とかも含まれたのかな? そういった運輸に関わる業種のところと、工業に関わる業種のところ、これらの銘柄の平均、両方が上がっている…それを確認して初めて、「上昇トレンドが本物である」とみなしましょうね、「片方が上がっているけれども、もう片方がついて来ていない時は、その上昇はまだ本物にはなっていないんだ」、ということを言っているわけです。
どうでしょう?
これもね、「必ずしもそうか?」っていうと微妙だなとは思うんですけれども、確かに、複数の指数なり、複数の銘柄なり、為替であれば複数の通貨ペアを見ることには、やっぱりそれなりの優位性があるわけですね。
僕はこのことについてそんなにエキスパートではないので、ちょっと「申し訳無いな」とは思うんですけれども、例えば分かりやすい例で言うのであれば「ドル円が上がっています、ユーロ円が下がっています」、そうなった時に「ユーロドルはめっちゃ下がっていそうだな」とかいう風にしてユーロドルを見にいく。ところがユーロドルはそれほど下がっていない。じゃあどうするか…とかね。
そういったことを考えると、単一の通貨ペアだけを見てトレードをしている時よりも、何か優位性が高まったりしますよね。
だから、そういう…この文章、原文自体はDJIAとDJTAを見て、その両方が上がっている時は本物ですよ、というそれだけを書いてあることなんですけれども、その考え方を応用していろいろ考えてみる、「そういった考え方を為替にも適用出来るのか・出来ないのか」ってことを考えてみる、「株にも適用出来るのか・出来ないのか」っていうことを考えてみる。
拡大解釈にならない範囲で上手く活用してみる…っていう、その、これに関しても考え方の骨組みを与えてくれる1つの文章である、という風に考えるのが良い考え方な、と思っています。
…はい、4つ目終わりましたね。
『5.トレンドは出来高を伴わなければならない』
…って書いてありますね。これ、困った文章なんですよね…。「出来高」…。
為替は、東証とかNY証券取引所みたいな取引所がありません。ですから、出来高を正確に知る術がありません。
なので、確かにそのトレンドが上昇トレンド、値動き自体は上昇トレンドになっているけれども、それがどれだけの注文数を伴って上がっているのか、ということも一緒に見ると、その上昇の本物具合が見極められる…っていうことを言っているわけですけれども、為替はそれを正確に知る術が無いんですね。
ただ、この「出来高」に近いような数字を見ることの出来る機能がMT4に備わっています。
「MT4のVolumeとはTick数のこと」
…ここに書いてあるんですけど、MT4には『Volumes』というインジケーターがあります。
表示してみようと思うんですけど、インジケーター、普通に開きますよね、で、『Volumes』というのがあるので…これを表示してみると、こんな感じで棒グラフが下に出ますね。これがVolumeです。
「Volume」っていう名前から、「これ、出来高なんじゃね?」って思うかもしれないんですけど、これは厳密には出来高ではなくて、ローソク足1本1本の中で…今止まっているチャートを見ていますけど、これ、「クックックッ」って動きますよね。あれが何回あったか、というのを表示するのがこの『Volumes』っていうインジケーターです。
この、「クックックックッ」って今もちょっと動いていますけれども、これがなぜ動くのかというと、その価格で取引がされたから、その値段にこう「クックッ」と動くわけですね。
だから、これによって取引がされた回数は分かるわけです。
…もちろん、その1回1回の取引でどれだけの商いがされたのか、というのは分からないわけですけれども、基本的にその取引高って、回数と比例関係にありますよね。
だから疑似的に…「これが疑似的な出来高を表すことが出来ている」という風に見ることも出来るわけですね。
まあ、どれだけそのトレードに生かすか、というのは個々の裁量次第になってくるところではあるんですけど…。
まあ確かに、こうやっていって、こういう風に1時間足の中で今見えているところの中に、一番出来高が高いところってここかなと思うんですけど、ここね、この足の安値のヒゲがあるところ、っていうところに水平線を引くと、やっぱりサポートとかレジスタンスになっているわけですよね、その後。
だから、こういう高い出来高を記録したところっていうのは、しっかりとこう水平線を引いておくと、その後も重要な節目になることが多い、というのがあります。
ここもそうです。ここ、一番出来高が高いところですけど、こういったところに水平線を引くと、4時間足にタイムフレームを変えましたけれども、108.805辺りのところは後々こうやって重要なサポートとして継続して機能し続けたりするわけですよね。
ですから、この『Volumes』っていうインジケーターは、繰り返しになりますが、「出来高を正確に表示するもの」ではありません。ですが、こういったVolumeが高い値を示した水準をしっかりと記録しておくことによって、その後のトレードを行う・分析を行う際の節目を測ることが出来る、ということですね。
そういったことも含めて、結局その、厳密にはダウ理論自体が言っていることとは違うことをやっているわけですけれども、「では、ここからどういうことが考えられるだろうか」という1つのきっかけを与えてくれている、というのがこの5つ目の文章だと思います。
為替だと今の話なんですけど、もちろん株式の取引なんかだと普通に出来高を見ることが出来るので、より直接的な効果が得られるのかな、と思っています。
…ちょっと長くなってきましたね。
子どもも飽きて泣き始めちゃったので、6個目にいきたいと思うんですが…。
『6.トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する』
…というのが6個目です。
巷で「ダウ理論とはこういうものですよ」と説明されているものは、大体これだけが一人歩きしているような気がしています。
ダウ理論、今まで5つ見てきて、これが6つ目なわけですけれども…。全部含めてダウ理論なんですけどね、どういうわけかこの6個目だけがダウ理論として紹介されていることが多いような気がします。
「明確な転換シグナルが出るまでトレンドは継続する」…だから、まあトレンド方向にフォローするようなトレードの方が優位性が高くなりやすい、ということがあるわけですけれども…。
その「明確な転換シグナル」とはどういうものかというと、これが、「高値安値の更新」なわけですね。
高値安値がそれまでのトレンド方向と逆向きに更新した時に、新しいトレンドが形成される、ということが言われているわけです。
まあググったら出てくるので、僕から敢えてその説明はそんなにしないんですけど、高値安値の更新が上向きにあれば上昇トレンドだし、下向きにあれば下降トレンドだ、というのはこの法則から来ていることです。
あくまで、「それがダウ理論」っていうことじゃなくて、「それはダウ理論の一部を構成する1つの原則である」ということを押さえておいてください。
はい、6つ見てきました。
何かちょっと速足になったような気もするし、長い説明になったような気もするんですけど、そんな感じで、6個見てきました。
1つ1つの原則というのは、「このように相場が動く」という、何か絶対的な自然法則みたいなものを与えてくれるものではなくて、相場の見方・分析についての考え方、そのフレームワーク・骨組みを与えてくれるものなんだよ、と…きっかけを与えてくれるものなんだよ、という、そのぐらいの距離感でダウ理論とは付き合うのが良いかなと思っています。
皆さんの方でも、是非研究してみてもらいたいと思います。
キャプチャーは以上になります。
まとめ
はい、如何だったでしょうか?
ダウ理論は6個のセオリー(原則)から成り立っています。
どういうわけか、その内の6個目だけがダウ理論として一人歩きしているような向きが見られるんですけど、ダウ理論は6個からなる理論です、ということ。
それから、ダウ理論は言っていることは結構正しいんですけど、ちょっと拡大解釈されているような向きもあるし、ちょっとダウ理論が信じられ過ぎている…というか、そのダウさん自身が想定した以上に、ダウに依存している人が沢山見られるので、そういったことにも注意をしていただきたいな、と思います。
何か、「相場の原理原則を示す何かしら」というわけではなくて、ダウ理論というのは、「相場を見る・相場について考えるための1つのフレームワークを提供するものだ」という、そういう位置づけで考えるのが、ダウ理論との適切な距離の取り方じゃないかな、と僕自身は思っています。
そんなことで、今回の動画は以上になります。
今回の動画が少しでも勉強になった・役に立ったと思っていただけた方は、チャンネル登録・高評価をよろしくお願いします。
何か思うことがあれば、コメント欄なんかにお寄せください。
それでは皆さん、ごきげんよう。
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