【FX】利確基準は「フィボナッチ」素人は知らないプロの常識

どうも。
メタトレ研究所のHiroです。
今日はフィボナッチについて解説しようと思います。
フィボナッチというと、例えば
「フィボナッチリトレースメント」
「フィボナッチエキスパンション」
「フィボナッチアーク」
「フィボナッチゾーン」
など、さまざまな「フィボナッチ」と名の付く分析ツールがありますけれども、これらは全て
「フィボナッチ数列」
というものを相場分析に応用したものです。
このフィボナッチ数列というものは、14世紀にイタリアの数学者であるレオナルド・ダ・ピサノという人が『計算の書』という書籍の中で発表したものです。
ちなみにこの「レオナルド・ピサノ」という名前ですけれども、これはイタリアの「ピサ」という地名がありますよね。
斜塔とかで有名なピサという地名がありますけれども、その「ピサにいるレオナルド」という意味で名乗っていた名前です。
ちなみに同じ頃にイタリアで活躍していた「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という有名人がいますけれど、この人も、「ヴィンチ村のレオナルド」という意味でこの「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という名前を名乗っていました。
「どこどこの誰々」、昔の人はこんな感じで名乗る名前を決めていたんですね。
すると、今のところ「フィボナッチ」という言葉が1つも出て来ていないんですけれども、じゃあフィボナッチっていうのは何を由来してそう呼ばれたのか。
「フィボナッチっていうのはどこから来たのか」という話になるんですが、これは親父の名前なんですね。
レオナルド・ピサノの父親というのが「ボナッチオ」という名前だったんです。
その「ボナッチオ」の息子、という意味の言葉が、イタリア語だと
「フィボナッチ」
という風になるらしいんですね。
そんなボナッチオの息子のレオナルド・フィボナッチは、『計算の書』の中で、
「ウサギの子どもの増え方を数列化しよう」
という試みの中で、フィボナッチ数列というものが生まれました。
皆さん、ウサギの増え方ってイメージできますか?
ウサギって実は物凄い数の子どもを産んで、凄いペースで増えていくんですね。
この日々増え続けるウサギ、どんどん増えていくんですけれども、この増え方を、
「計算で求めることができないかな?」
そういった試みの中で、フィボナッチ数列というものが生み出されたんです。
そんなフィボナッチ数列。
この相場分析の元になった数列についてもうちょっと説明しようかなと思うんですけれども、これは一緒に画面を見ながら説明した方が分かりやすいと思いますので、これから一緒に画面を見ていきましょう。
それでは、付いてきてください。
フィボナッチについて詳しく解説するよ
フィボナッチ数列というものをここに書いてみました。
最初の数字が1、次の数字が1、その次が2、3、5、8、13、21、34、55、89…と続いていく数字です。
で、この数字がどのような法則に従って並んでいるか分かりますでしょうか?
この数列は、隣り合ったこの2つの数字を足した結果を、その右に持って来る…というような法則で並んでいます。
1+1=2
1+2=3
2+3=5 …
このような法則に従ってずっと数字が並んでいくわけです。
その法則に従って延々と続いていく、そんな数列です。
今説明したような規則性の他に、あと2つほど…最低1つ、出来れば2つ、覚えておいてほしい法則があるんですが、そのうちの1つ目が
「隣り合った数字を割り算した結果」
なんですね。
例えば3と2。
3÷2≒1.667
という数字になりますね。
それから、
8÷5=1.6
という数字になります。
このような要領で隣同士の割り算をしていくと、その割り算の答えが、段々と
1.618
という数字に近付いていきます。
で、この1.618という数字が、いわゆる
1.168=「黄金比」
と言われる数字です。
後でもうちょっと詳しく説明をします。
これが1つですね。最低でもこれ1つは覚えておいてください。
次に、できればもう1個、押さえておいてもらいたい数字として、
0.382
という数字があります。
これは隣り合った…先程隣り合った数字の割り算をしたんですが、今度はですね、1つ飛ばした数字…「1と3」とか「2と5」とか、「3と8」とか。
で、先程は右側にある数字、より大きい数字を小さい数字で割り算していったんですが、今度は逆です。1つ飛ばして、左側の数字を右側の数字で割る。
「1を3で割る」「3を8で割る」あとは「13を34で割る」とか…まあどの場所でもいいんですが、そういった割り算をした時に、その答えが、段々と
0.382
という数字に近付いていくわけです。
これも
0.382=「黄金比」
と呼ばれる比率の数字です。
この「黄金比」という言葉なんですけれども、よく耳にする言葉だと思うんですが、どういう効果のある比なのかというと、これが、これを見た人に対して、
「美観」
を与える、そんな役割がある・そんな効果がある、と言われています。
「美観」という言葉、読んで字の如く「観て美しいと感じる」ということですが、もうちょっと分かりやすく言うのであれば
「人に安心感を与える比率」
だということも言えるわけですね。
安心感を与える。
これぐらいの比で、何かが出来上がっていると、人間は安心感を覚えるようにできているわけです。
例えば、ではこの「安心感を与える比率」というものが身の回りのどういうところに使われているかというと、例えば建造物のパルテノン神殿。
この建造物…建造物というのは見た目に安定感が欲しいですよね。
だから、このパルテノン神殿という建物は、縦と横の比が1:1.618になるように設計されているわけです。
それから、こういった五角形ですね。国防総省って、「ペンタゴン」っていう建物だったんですけど、あれ五角形ですよね。
この五角形の中に星型を、頂点に対して、頂点が付くように星型を描いてみると、こことここ、つまりここの長さと、ここの長さが、1:0.618になるし、ここの長さとここの長さの比は1:1.618になる、というような感じで、黄金比に分割することができるんですね。
そんなことから、国防の建物を、「より安心感のある」という意味も込めて五角形にしたのではないか、というような説もあったりします。
あとは、身の回りにあるものとして、例えばタバコの箱とか。あれも縦横比が1:1.618になっています。
それからトランプやクレジットカードの縦横比…カードの縦横比ですね。これも1:1.618になっています。
それから文庫本の縦横比ですね。文庫本の縦横比の大きさも、1:1.618になっています。
あとは最近の話で言うと、新しいものを例にとるのであれば、例えばAppleのロゴですね。あれも縦横比が黄金比になるように計算されているわけです。
身の周りのものや、企業のイメージを担うロゴ、こういったものになるのは受け入れやすいようにできているからです。
それを見ると人が安心感を覚える、その縦横比で設計されたもののことを、人は嫌いになりづらいわけですね、受け入れやすいわけです。
ですから、そういった身の回りのいろんなものや、企業ロゴというのは、こういった黄金比を実は使っているんですね。
で、人間は知らず知らずのうちに黄金比のものを求めます。
それは相場のフォーメーション分析…相場の形の分析をする時にも例外ではなくて、人間は、例えば…これ、チャートですけれども、ちょっと相場の話をしてしまうと、これ下降トレンドですよね。で、今例えば、こういう、今ここまで下がった値動きを見たとします。で、
「ショートエントリーをしよう」
と思った時に、戻りを待ってショートポジションをとりました。
「さて、どこまで伸びるだろうか」
ってなった時に、その伸びる最終地点と思われる場所で決済注文を入れたいわけです。
それをどこにするかというと、これが自然と、黄金比分…つまりここから1.618倍伸ばしたところに決済を入れたがる習性があるんです。
嘘みたいな本当の話なんですが、試しに今この例に挙げたこの場所を測ってみると、どういう結果になるでしょうか。
この「フィボナッチエキスパンション」というのは、この波を描く、こういった相場の動きの1つの波がどこまで伸びるか、というのを測るために使うツールです。
今回ここをね、例として挙げて話をしているわけですが、1回目の波がここからここまででした。
で、戻りを待ってエントリーした後に、どこまで伸びるかを測りたいわけですね。
すると、これ、ちょっと分かりづらいんですが、ここの長さ…「この値幅に対して、ここからの値幅が何%になっているか」という定規だと思って下さい。
ここが、ここからここまでの長さというのが、ここからここまでの長さの、61.8%ですよ、という意味ですね。で、ここからここまでの長さと同じだけ伸びたところ、というのがこの線です。「100」とあるのは「100%」という意味ですね。
この長さの1.382倍という長さ、これ黄金比で「382」という数字が出たと思うんですが、ここがちょうどだから黄金比分長くした分・伸びた分ですね。ここの1.382倍の長さのところというのが、この線なんです。
見て下さい。この線のところに、買い注文が沢山集まっている、というのが観測されます。
このように、人は黄金比というものを頼りに、自然と…これはもう人の持つ習性として、買い戻しの注文を入れたくなってしまうように出来ているんです。
さらに、そういった人間が持つ習性を知っているトレーダーが、このようなフィボナッチを相場の中に表すツールを使って決済の目処を立てるので、よりこのフィボナッチというもの、フィボナッチ数列・黄金比というものが、相場の中で力を持つようになっているんです。
このような、フィボナッチの一番基本のところから、今、話をしてきたわけですけれども、このフィボナッチというもの、
「人が美観を感じる・安心感を覚える」
そういった「黄金比」というものがあるので、それが相場において力を持つことによって、
「相場を実際に動かす」
というところまで来ている。
これを分析することによって、相場の伸びる目処、ひいては利益確定の目処とかね、「ストップロスをどこに置いたらいいか」とか、そういったものを考えるための手掛かりとして、使っていくことが可能になる、ということが言えるわけですね。
これがフィボナッチの基本的な考え方になります。
まとめ
はい、如何だったでしょうか?
今回のフィボナッチの話が少しでも役に立ったと思った方は、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いします。
それでは皆さん、ごきげんよう。