【解説】急激な円安のその理由は?! ガチFXトレーダーの視点で解説します

【解説】急激な円安のその理由は?! ガチFXトレーダーの視点で解説します

どうも、メタトレ研究所のHiroです。

今回は、先週見られたドル円の爆上げについて、僕なりの考察をお話ししていきたいと思います。

 

ニュースにもなっていましたし、新聞にも出ていましたし、ネット上…Twitterとかでも大きな話題になっていましたけれども、先週1週間で物凄いドル円爆上げしてきました。

本当にビヨーンっていう感じで真上に上がっていくような値動きになりましたけれども、ああいった報道なんかを見ていると、本当にいろんな人が、いろんなもっともらしい理由付けをしているんですよね。例えば、

「米景気の堅調さを意識して…」

とか、

「コロナウイルスの状態を見て、リスク回避の動きが今回は有事のドルといった形で、円ではなくドルに今回は資金が集まったんだ」

とか、あるいは、今年米国で選挙が予定されていますけれども、

「そういった選挙結果を既に織り込んでの動きが始まった」

とか…まあいろんな理由を後からね、こじつけて説明している人が沢山いますけれども。

「日頃値動きを追いかけているトレーダーが今回の値動きをどう考えているのか」というのを今日はお話ししていきたいな、と思っています。

そんなわけで、画面を見ながら実際に解説をしていきたいなと思いますので、この後は一緒に画面を見ていきましょう。はい、それでは付いて来てください。

今週の大きな動きについて

はい、それでは今週凄く目立ったこの大きな上昇ですよね。

まず、チャートを見ていなかった人ってそんなにいないと思うんですけど、一応振り返りをしておくと…、今週は17日から始まったんですよね。…「今週」って、既に週が明けちゃってから話をしているので、正しくは「先週」になるのかな? まあ、どっちでも良いんですけど…。

ここから始まって、一旦下げるような動きも見せた後に、大きく上昇しました。250pips以上の上昇を見せたわけですね。

 

久しぶりにこういう動きがあったんじゃないかなと思いますけれども…まあTwitterとかネットとかでも大きな話題になっていましたね。

この動きに対して、いろいろといろんな人が理由付けをしていましたけれども、僕自身は、やっぱりテクニカルを見てトレードをしている…正確にはトレードを「させている」って言った方が良いのかもしれないんですが、システムトレードをしています。

「テクニカル分析をそのシステムにさせて自動でトレードする」ということをやっているので、今回もそういった視点から話をしていきたいと思います。

ちなみに、「トレードさせているシステムがこの上昇の中でどういう風に立ち振る舞ったか」という話も簡単にしておくと、3回、この上昇に対して…あの、端から端まではやっぱり取れなかったんですよね。…要所要所で、3回に分けて、この上昇のうち一部を取っていった、というようなことになりました。

ちょっと、見えるかな? スマホの小さい画面とかだと見えないかもしれないんですけど、こことここ、それからここですね。青い点線が出ているんですけど、「ここで入ってここで抜ける」という動きと、「ここで入ってここで抜ける」というような動きと、「ここで入ってここで抜ける」というような動きです。

そんな感じで利益を上げることが出来たんですけど…。別に「その武勇伝を話したい」とかそういうことではなくて、端から端を取ることが出来なかったんですが、ここに参加していた身として、この上昇をどういう風に僕自身は考えていたか、ということをここから話をしていこうかなと思います。

トレーダー視点で値動きからの話しをしたい

何か、結構ファンダメンタルズ的な観点からモノを言っている人が結構多かったんですけど、僕自身は値動きから話をしたいなと思っています。

僕自身は、なぜこの上昇が起きたと考えているかというと、一番大きな要因となったのが、この上昇が始まる時点でショートポジションを持っている人がかなり多かった、というところが大きかったのではないかな…と思っています。

ちょっと画像は用意しなかったんですが、証券会社によっては、既に溜まっているポジション・既に保有されているポジションの比率を表示してくれているような会社が結構あったりして、その画像がTwitterとかでも結構出ていたりするんですけれども、当時のその比率を見ると、物凄くショートに寄っていたんですよね。

ちょうどそのショートの厚みというかポジションが最も多く溜まっていたところっていうのが、110.15辺りのところだったんですけれども、この水準がどういう水準だったかというと、今、実際に線を引きましたけれども、日足なんかで見ていくと、これも2018年の末とか更に前なんかにもずっと遡っていくと、かなりサポートとかレジスタンス、サポート、レジスタンス…といった感じで、何度も何度もこの辺りの水準が重要な節目になっていたんですね…サポートとレジスタンスってことで。

そういったところが今週に関しても注目され続けていて、一つ、何かここまで大きく…、ここ一旦ね、強い上昇がその前にも見られていたんですけれども、一つ小休止するような目処になるんじゃないか、っていう風に見られていて、実際この場所に達した時に…これ4時間足に今切り替えましたけれども、一般的によく言われる、ヘッドアンドショルダーズっていう形…この形ですね、こういった形にも見えるような動き、まあ実際僕自身はこれをヘッドアンドショルダーだと思っていたんですね、当時。だからちょっと、システムはロングを取ったけれども僕自身はロングを取れなかった、っていう事情がそこにもあったりするんですけれども、そんな感じでここで一旦高値が止められて、その後高値を切り下げるか、というような動きを見せていたこともあって、かなりショートが厚くなっていたと思うんですよね。

そういったショートポジションを持っている人達が、自分達が目処だと思っていたこの水準…110.15を抜けたところで、売りポジションを投げる・損切りをする…つまり「買い」に回るというような注文をすることによって、この上昇の加速度というのがどんどん上がっていった…そういう風に僕自身は考えている、ということですね。

値動きをどういう風にとらえるか?

はい、そんな感じで、値動きを後からこういう風に解説することにどれだけの価値があるのか、っていうのはよく分からないんですけれども…こういった一つのケーススタディを見ながら、「値動きというものをどういう風に考えるか」っていうことを一つ教材として考えてもらえるといいかな、と思います。

同じような値動きというのは、今後、何度か繰り返すような場面というのは見られると思いますので、そういった時に、「この時、どういう風に動いたよね」というのを覚えておくことは凄く大事だと思います。

今回は、値動き自体を分析することにはね、もう値動きが起きちゃっているので、特に意味は無いんですけど、同じような値動きというのは繰り返す、ということで、今回の、一つ、教材のような形にして、経験値として皆さんの頭の中で覚えておいていただけると嬉しいと思います。

「重要だ」と思われていた水準で、逆向きのポジションが溜まっている…そのポジションが投げられる、この「重要な水準だ」と思われていたところを抜けることによって、その逆向きのポジションが生産されることによって、値動きというのは一気に加速していくことがあるんだよ、ということ。こういったところに一つ優位性を見付ける、という意味で、この値動き一つ覚えておくと今後便利になると思いますので、そのようにしてもらえると良いかな、と思います。

はい、以上になります。

まとめ

…はい、如何だったでしょうか?

今週1週間のドル円の爆上げを、僕なりの視点で話をさせてもらいました。

まあ、いろんな理由付けがいろんなところでされていますけれども、どれも別に間違いでは無いと思うんですよね。

…というか、結局どれが合っていてどれが間違っているか、というのは誰にも分からないんですけれども、ただ一つ言えるのは、トレーダーの視点から見ると、「ニュースが直接値動きを起こす」ってことは無い、というのが僕の考え方です。

ニュースや報道といったものが値動きのきっかけになることはあっても、最終的に、そのニュースを判断した・報道を判断した市場参加者がどういった動向を起こしているのか、というところが最終的なこのプライスアクションに関わってくるところだと思いますので、そういった視点で、僕らは、この「ニュース」と「値動き」の間にある、この「市場参加者の動向」をいつも見るようにしている、ということなんですね。

なので、今日の解説というか、僕なりの考えを述べるパートでは、この真ん中にある、ここに注目した話をさせてもらったわけです。

今後、同じようなことというのは何度も何度も繰り返されてくると思いますので、その時に、今日僕が言ったようなことを意識してもらえると…、今回どういった気持ちでこういった値動きを見ていたかというのは分からないんですけれども、また違った視点から、同じような現象を捉えられるようになると思います。

 

はい、そんなところで、今回の動画は以上になりますけれども、今回の動画が少しでも勉強になった・役に立った」と思った方は、チャンネル登録と高評価、是非よろしくお願いします。

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はい、以上になります。それでは皆さん、ごきげんよう。