【初心者向け】円安円高の仕組み どう変わるの?

【初心者向け】円安円高の仕組み どう変わるの?

どうも、メタトレ研究所のHiroです。怪しい者ではございません。
今日は円高・円安について解説する動画を撮ろうと思います。

ちょっと前に、コロナの関連で物凄く円安がボンと進んだ時に、それをどういう風にトレーダーが捉えているか…みたいな、こんな趣旨で動画を撮ってみました。
それを本当にいろんな人に見てもらって、いろいろとコメントを貰ったりとか、Twitterの方にコメント貰ったりとか、友人からはLINEが来たりとかね、飲み会の時に話題になったりとか、っていうことはあったんですけど、一部の人が、

「ごめん、Hiro、円安と円高ってどっちがどっちだっけ?」
…みたいなことを言ってきたんですね。

「…え?」っていう。

何でしょう、僕らみたいに普段マーケットに接している人とか、あるいは僕らと違う職業にいても、金融に関わる事業・仕事をしていたりとか、貿易とかやっている人とかだったら、あまりその円安とか円高って考えなくてもどういう意味かっていうのが分かるし、それらが「自分らにとって有利か不利か」みたいなことも即座に、感覚として身に付いているので、分かったりするわけですけれども。

そんなハイレベルな話ではないんですけど、一応トレードを普段生業としている身としては、「こういったことも丁寧に解説するような動画を撮った方が良いのかな」と思いまして、今日はそれを撮る、といった運びになりました。

僕の肌感覚では、小学校とか中学校とかで習った時に、クラスの半分くらいの子は分からなかったようなんですね、リアクション的に。
なので、為替というものを扱っている立場から、一味違った解説が出来るんじゃないかな、と思っています。

そんなわけで、今日スライドを作って丁寧に説明していきたいな、と思っていますので、はい、ついてきてください。

円高・円安を分かりやすく解説

はい、それでは円安・円高について解説していきたいな、と思います。

初歩的な内容なので、中にはこの動画を見る必要が無い人というのも一定数いると思うので、最初に問題を出してみようかな、と思います。

この問題がパッと解ける人は、この後の動画は見る必要が無いですし、もしそれが解けない人がいるのであれば、その人は是非その後の説明も見てもらいたい、という趣旨で、最初に問題を出してみようと思います。

物凄く単純です。「どっちが円安でどっちが円高か分かりますか?」ということですね。

「1ドル100円から、1ドル110円になる」という、この状態のことを、円高と呼びますか? 円安と呼びますか?
逆に、「1ドル100円の状態から、1ドル95円になった」としたら、この状態のことを円高と呼びますか? 円安と呼びますか? …ということですね。

この、円の前に付いている数値自体を見ると、
・100から110に上がっているケース
・100から95に下がっているケース
…この2パターンなんですけれども、それぞれどういった名前の付けられ方になっているか、ということですね。

はい、一瞬考えてみてください。

答えを言っちゃうと、「1ドル100円から、1ドル110円になる」…こっちが円安ですね。

「1ドル100円から、1ドル95円になる」…こっちが円高、という風になります。

これ、間違えちゃった人だけ、この後の説明を見てもらいたいと思うんですけれども…。

間違える人・分からない人というのは、なぜそうなってしまうかというと、さっきちょっと言った通り、レートが…レート、数字が、100から110という風に大きくなっているのにも関わらず、名前は「安」が付いている、という。

…普通、値段が上がったら「高」いんですよね、日常生活では。逆に、値段が下がったら「安」い、と呼ぶのが普通じゃないですか?

でも、この円安・円高に関しては、数字が大きくなった時に「安」い・数字が小さくなった時に「高」い、と呼ぶところがあべこべでよく分からん、
という風に思っているのかもしれないんですけれども…。

これ、「そもそも、この表記が何を表すものなのか」ということをしっかりと理解すると、この「円安」「円高」の意味というのも分かってくるかな、と思うんですけど…。

「円安」とか「円高」というのは、これ、読んで字の如く、「円が安い」か「円が高い」か、というものを表す言葉なんですね。
一方で、この「1ドル=幾ら」っていう、この表記の仕方というのは、ドルの値段を表す言葉なんですよね。言葉というか、表記法なんです。

だから、何が問題を難しくしているかというと、この「ドルの価値」を表す表記を見て「円の値段がどうなっているか」「円の価値がどうなっているか」ということを考えなきゃいけないのが、結構ややこしく感じさせる一つの要因なのかな、と僕は思うわけです。

本来であれば、「円が安いですか? 円が高いですか?」っていうことを訊きたかったら、レートの表記の仕方も「円が幾らですか?」というような表記にしておくべきなんですよね。

実際にやってみると、「1ドル=110円」という風に書くのではなくて「1円=0.009090901ドル」です、という風な書き方にした方が…この方が、これ、円の価値を表記する方法としては妥当というか、分かりやすいわけですね。

同じ要領で、この「1ドル=100円」のケースに関しては「1円=0.01ドル」ですよ、「1ドル=95円」のケースに関しては「1円=0.01052632ドル」ですよ、という風に表記しておけば、この場合は「どれが円安でどれが円高か」というのが凄く分かりやすいですよね。

1円あたりの価値が一番安い「1円=0.009090901ドル」(「1ドル=110円」)の時が円安。
1円あたりの価値が一番高い「1円=0.01052632ドル」(「1ドル=95円」)の時が円高。

…という風に分かるので、本来であればこの表記にしておいて、その中で「円安」とか「円高」というのを判断すれば分かりやすいんですけど、どうしても今、報道とか…新聞とかテレビとかっていうのは、こういう「1ドル=〇〇円」っていう表記をした上で「円の価値がどうの」っていう話をしたがる傾向にあるわけです。

だから、皆さん、日々そういったところから情報を取ろうと思ったら、このレートの書き方を見て、円安・円高が判断出来なきゃいけなくなるわけです。

どうですかね? 
あまり普段、周りにそういうケースって無いですよね。

肉屋さんに行って、100グラム500円の肉が100グラム600円になったとしたら…。まあ「肉の値段が上がった」というのは分かりますけれども、「その肉に対して円の値段が上がったか? 下がったか?」を訊かれたら…ちょっと難しくなりますよね。

それと同じってことですね、「肉の値段を見て円の価値を論ぜよ」みたいな感じになると難しくなるんですけど、肉の価値は分かりやすい、ということですね。

なので、「この表記を見て、円高・円安がパッと分かるようになりたい」というのがあるんですけれども、それもそんなに難しいことではなくて、それはなぜかと言うと、この「ドルの価値が上がる・下がる」というのと「円の価値が上がる・下がる」というのは、いつも論理必然というか、こういう関係にあるからですね。

要はシーソーとか天秤みたいなものをイメージしてもらえれば良いかな、と思うんですけれども、ドルと円との関係を論じる時には、この逆の動きをするということです。「円が下がったらドルは上がる」し、「ドルが下がったら円は上がる」という…。

「両方上がる」ってことは無い・「両方下がる」ってことは無い、ということがあるので、要は何が言いたいかというと、さっき「ドルの価値を見ながら円の価値を考えなきゃいけない」という話をしたんですが、「ドルの価値がどうなっているか」が分かれば、円の価値はその逆を必ず行っている、ということなので、いきなりさっきの表記の仕方で、こっちの表記を見ていきなり「円が…」っていうことを考えるのではなくて、もう、「このドルの価値がどうなっているか」というのを素直にね…。

これ、ドルの値段が上がっているわけじゃないですか? 
これを「円安」と考えようとしないで、「ドル高」と普通に素直に見れば良いんだと思います。

逆に、この、ドルの価値が下がっている、この「1ドル=100円」から「1ドル95円」への動きというのは、素直に「ドルが下がっている」という風に考えれば良いんです。

それが分かったら、円はその時逆の動きをしている、という風に考えられるので…要はシーソーですからね。さっき見たようなシーソーなので、「ドルが下がっているとしたら円は上がっているんだね」「ドルが上がっているとしたら円は下がっているんだね」という風に考えれば良いですね。

考え方としては、まず、この
・「1ドル110円」という書き方
・「1ドル100円」という書き方
・「1ドル95円」という書き方
…こういう表記の仕方というのは、これ、「ドルの価値」表す表記の仕方なんですよ、ということがポイントの1つ目としてあります。
この点をまず理解しておいてください。

これを見た時に、当然、1ドルの価値が上がっているとすればこれは「ドル高」だし、この価値が下がっているとすれば…100から95に下がっているとすれば「ドル安」なんですよ、という風に、まずは素直に「ドルの価値がどうなっているか」ということを考えればいい。

「1ドル100円→110円」
…この状態を「ドル高」と呼んで、
「1ドル100円→95円」
…を「ドル安」と呼べばいいよ、ということですよね。

その上で、最後のポイントとしては、この「ドル」と「円」というのはシーソーの関係にあるので、「ドルが高い」ということが分かったら、その時は「円が下がっている」ということ…「円が安くなっている」ということも同時に分かるので、「ドルが上がったら、円が下がる・安くなる」。

「ドルが安い時には、円が高くなる」。

…という、逆の動きの中で、「円安」「円高」という風に呼ぶんだよ、ということ。
これが分かれば、円安・円高が間違えないようになると思いますので、是非こんな順序で押さえてもらえれば良いかな、と思います。

はい、以上になります。

凄い初歩的な内容になりましたけれども、逆に、これぐらいのことで躓いていると人生がもったいないというか、これぐらいのことはパッとクリアして、もっと先の勉強とか、別のことも勉強出来るようになると良いかな、と思うので、もし今日の最初の問題が上手く解けなかった人は、こういった考え方で次は間違えないようにしてもらえると良いかな、と思います。
…はい、以上になります。

まとめ

はい、如何だったでしょうか?
円安と円高っていうものの意味が分からない人は、まず、為替レートの意味が分かっていない…ってことが多いのかな、と思っています。
ドル円のレートというのは、あれはドルの値段が出ているんですね。ドルの値段が出ているのを見て「円が高いか・安いか」を判断しようとしているから分からない…ということになるので、ドルの値段を見た時は、素直に、まず「ドルの値段が高いのか安いのか」ということを判断する。

この交換レートというのは、飽くまでも相対的な概念なので、
・「ドルが上がっている」ということは、「円が下がっている」
・「ドルが下がっている」ということは、「円が上がっている」
という、天秤みたいな関係なんですよね。
だから、素直にまずレートを見て、「ドルの価格が安いのか・高いのか」っていうことを判断して、「円はその逆を行っている」という風に考えれば、まあ円安・円高を間違えることは無いかな…ということですね。

どうでしょう? 大人の人が、それも今まで円安・円高というものに関わらずに生きてきた人が、今後、この円安・円高の概念を知ることによって、何の役に立つのか? …っていうのがよく分からないんですが、一番あるとすれば、恐らく、子どもが学校で勉強してきて、同じように「円安・円高が分からん」という状態になった時に分かりやすく説明してあげられる、ということ…とかですかね?

あまり、このタイミングで親がバカみたいに「俺も分からん」ってなると、格好悪いですからね。親の威厳が保てないというか、子どもは凄く、親を見てがっかりすると思いますので、そういったことにならないように、今日の動画の内容をしっかりと覚えておいて、それを訊かれた時には、スッと同じような説明が出来たら良いんじゃないかな…と思います。

そんな感じで、今日はあまり、トレードについての話というよりは、広く社会科のお勉強みたいな感じで話をさせてもらいましたけれども、その内容が、少しでも勉強になった・役に立ったと思っていただけた方は、チャンネル登録・高評価、是非よろしくお願いします。

それから、今日あまりトレードの話をしなかったんですけれども、日頃トレードしています。トレードしていて、「どこで買いました・売りました」っていうのをTwitterの方でシェアしています。「幾らで何ドル買いました」「幾らで売りました」「利益これだけです」、時には損失が出る時もあります、「損失はこれだけです」…というようなことをTwitterの方でリアルタイムで呟いたりしていますので、興味がある方は是非フォロー等しておいてください。

はい、以上になります。
それでは皆さん、ごきげんよう。