毎日1万円確実に稼ぐ方法をお伝えします

「負けたこと無い奴、大体戦ったことも無い奴。」
どうも、メタトレ研究所のHiroです。
いつものように素晴らしい冒頭コメントで始まりましたけれども、多分今日のはチャンネル始まって以来最高傑作ではなかったかな、と思うんですが…。
今日は、「毎日1万円確実に稼ぐ方法」というタイトルで動画を撮っています。
まあ、そのタイトルを見ているので、内容が凄く気になっている人も多いかな、と思うので、先にネタばらしをしておくと、これは、「日雇いのアルバイトをしてください」。
…「うわ! 出た!」って感じですよね。
「釣りかよ!」と言われるかもしれないんですけれども、
これは、釣られる方が悪いと思います。
ありませんから、そんな方法。トレードの中では。
毎日1万円FXで勝つには?
例えば、「スワップ投資」とかっていう、「あれは毎日入るじゃん」と思われる人もいるかもしれないんですが、例えば高金利通貨で凄く人気のメキシコペソとかで毎日1万円入るように買おうと思ったら、大体2億円分のメキシコペソを買わなきゃいけなくなっちゃうんですよね。
なので、それだけ積める人というのは、毎日1万円、FXで稼ぐことは出来ると思うんですが、恐らくそもそも今日この「毎日1万円を確実に稼げる方法」に食いついた人達は、多分2億、ペソを買うような資金力の人ではないと思うんですよね。
恐らく会社員か、アルバイトだとか、学生さんだとか、そういった人達が多いのではないかな…と思うんですが。
そういった人達に押さえておいて欲しいのが、毎日仕事をすればお金が入って来るわけですよね。
「働いたら必ずお金を貰える」、これが当たり前なわけです。
ただ、これが当たり前になり過ぎて、この「働いたのにお金が貰えない」とか、「トレードしたのに儲からない・お金が入って来ない」っていうことが、どこか惨めに思えてしまう…というところがあったりして、だからこそトレード中においても、その「働いたのにお金が入らない…」みたいな感じで、「トレードしたのにお金が入って来ない日」というのを作りたくはないんだ、という気持ちになってしまうわけですよね。
そこから、「毎日必ずトレードを頑張ったらお金が入って来るような状態にしたい」というので、僕みたいな悪い釣りタイトルを付けるYouTuberに騙される、みたいな感じになるわけですよね。
ところが、実社会とトレードの世界というのはルールが違います。それは、トレードの世界の方が、不確実性が高いからですね。
トレードを頑張ったからといって、毎日お金が必ず入って来るようにするのは凄く難しいし、もしそれが可能だとしても、「毎日お金が確実にトレードによって入って来る」というのを実現するためのアプローチ、それに資するアプローチというのは、資金を効率的に増やすアプローチとはちょっと違っちゃったりしているわけですね。
例えば、毎日利益を上げるためには、毎日トレードしなきゃいけないですよね。
まあ当たり前ですけれども、相場なので、良い日・悪い日というのがあります。良い日というのは比較的自分のアプローチがハマっていて、勝ちやすい地合い。悪い日というのは自分のとっているアプローチが苦手な地合いである、と。
相場を見ていて、目の前の相場が、「今日は悪い日だな」「向いていない日だな」と思った時には、やっぱりこれは「トレードしない」というのが最善の策になるわけですよね。
ところが、「余計な損失を出さずに効率的にお金を増やす」というところではなくて、「毎日決まった額は稼ぎたい」というところに行ってしまうと、そういったトレードするのに適していない、自分のシステムが苦手としているような地合いの中でも必ずトレードしなきゃいけない、ということになってしまうわけですね。
確かに、毎日トレードで利益を上げるためには必要なんでしょうけれども、長期的に見て、そのトレードをすることが、お金を本当に増やすっていうことに資するか…と言われると、微妙ですよね。
こんな感じの矛盾があるわけですね。
あとは、トレードをしていて含み益が出ました…ポジションを立てたら含み益が出ました。
毎日利益を上げる・確定させる、っていうことを実現しようとしたら、そのポジションというのは…その日に立てたポジションはその日のうちに決済するしかないわけです。
トレードのスタンスなんかにも拠る話なんですけれども、基本的には、ポジション取って、利益が伸び始めたら、もっと伸ばす方向に持って行った方が長期的に資金を増やす効率性というのは良くなることが多いんですけれども、これを「毎日利益を確定させなきゃいけない」っていう理由のために毎日毎日こうポジションを決済していると、その本来取るべき効率の良いトレードのアプローチとは掛け離れて行ってしまう…ということがあったりします。
例えば、毎日利益を上げようと思えば、その日、仮に作ってしまった損失があった場合には、それを取り返して1日を終えなきゃいけないわけですよね。
まあ、例えば、1日の午前の取引が終わった段階をイメージしてもらえれば良いかな、と思うんですが、午前の取引が負けている時というのは、これ、自分のシステム・自分の手法・自分のロジックに、相場が合っていないことって結構多いですよね。
合っていれば勝てる可能性というのが高まるわけなので、そういったものを午前の取引で見極めて、「今日は向いていないな」っていうことであれば、特に裁量トレードの人は、その段階で、「その日のトレードを辞める」っていう選択肢もあるわけですよね。
逆に、その日のトレード、調子が良い…「午前中の調子が良かった」っていう日は、「これはガンガン行ける相場なんじゃないか」ということで、午後も結構リスクを大きく取っていく、っていう方法もあるんじゃないかな、と思うんですね。
ところが、これが、毎日利益を決まった額…まあ今回1万円という話ですけれども、利益を出さないといけないということになると、負けている時は当然それを取り返さなきゃいけないですし、勝っている時は、もうその決まった額に達していた場合には、この後結構行けそうな相場であったとしても、「行く」というモチベーションに繋がらないわけですよね。
そんな感じで、本来であれば良くない地合いの中ではトレードをしない、良い地合いの中はガンガン行く…というようなアプローチをとることが凄く効率的なんですけれども、そこから掛け離れたトレードに繋がっていきやすい、という、そういうことがあるわけですね。
だから、そういうことがあるので、そもそも「毎日利益を上げよう」という風に思わない、というのが、トレーダーとしての1ステップなのではないかな、と思います。
一応補足しておくと、例えば、2,000万円運用して、年間20%の利益が出ました、400万円ですね。
これを日割りにしたら「あ、日給1万円超えたね」、これはあります。
これはあるんですが、そもそも最初から1日1万円ずつ毎日、その1万円が入って来ない日を作らないようにして、毎日毎日トレードをしていく…っていうことは無い、ということですね。
「平均で1万円」はあるけれども、「必ず毎日1万円」を稼ごうとするのは無理だよ、という話です。
今後、皆さんが「トレードで利益を上げて勝っていきたい」ということであれば、まずはこの辺りの不確実性というものをしっかりと理解して慣れるっていうことが大事だと思います。
優位性の把握こそ重要
次のトレードとか、あるいは今日1日っていう、短いスパンだったり単数のトレード…1回1回のトレードの結果というのは、当然勝つか負けるか分からないけれども、このトレードをずっと続けていったら、いつかはプラスになる…その蓋然性の方が高いよね、というこのことを「期待値理論」とか「優位性」とか「エッジ」とか呼んだりすることがありますけれども、「毎日毎日確実にトレードで勝っていく」ということではなくて、この、長期的な勝てる可能性…「優位性」というものを、しっかりと把握してあげていく、という、そこに注力していくということが凄く重要になってきます。
そのためには、自身の優位性というものをしっかりと把握していく必要があるんですけれども、そういったものは、バックテストのレポートとか、トレード履歴とかから知ることが出来ます。
今はそのトレードの履歴だけではなくて、履歴のいろんな数字ありますよね…「勝った」「負けた」、そういった数字からいろんな統計情報・統計数値を自動的にレポートして出力してくれるプラットフォームがあります。MT4ってやつですけれども、そういったものを確認して、ご自身の優位性はどんなものなのか、期待値は幾らなのか、プロフィットファクタは幾らなのか…まあ資金管理なんかをする時には勝率とかも結構重要になってきたりします。
…そんなことがいろいろ載っていますので、そういったところから、自分の優位性というものをしっかり把握することが大事だと思います。
負けることに慣れる
それから、「負けるのに慣れていない人」というのが結構いますよね。
特に、トレードの経験が浅い人なんかはそういう人が多いと思うんですが、そういう人達にお勧めなのが、「自分のトレードの勝率」って今お話ししましたけれども、「負け率」ですね…まあ勝率の裏返しです。
どれぐらいの割合で自分のトレードアプローチというのが負けることがあるのか、っていうことをしっかりと把握しておくこと。あとは、その負けが続いた時に、一番資産が凹んだところ…これを「最大ドローダウン」と言いますけれども、これがどのぐらいの%だったのか、というのも知っておくと良いと思います。
統計データの中では、過去のヒストリカルデータの中で、「このぐらいの損失が出たことがあるんだな」ということを知っておくと、実運用の中でまあまあ大きな損失が出た時も、そのヒストリカルデータ内の最大ドローダウンと今出ているドローダウンというのを比較することによって、結構自分の精神の安定を保てたりとか、そういったこともありますので、良いのではないかな…と思います。
あまりその最大ドローダウンの率というものを鵜呑みにし過ぎると良くないよ、という話はまた別であったりするんですけれども、とりあえず精神安定という意味で、一応把握しておく、ということにはかなり意味があると思うので、是非見るようにしてみてください。
それから、トレードをする上で、やっぱり「毎日勝てるようになりたい」と思うのは、ストレスが原因だったりすることが多いと思います。
実運用をする上で最もストレスを感じやすいところというのは、「負けている期間・時間の長さ」に大きなストレスを感じるということが結構多いです。
これを「ドローダウン期間」と言いますけれども、右肩上がりに資産が増えていきますけれども、大きく見たら右肩上がりだけれども、局所局所では凹んでいるところがあるわけですよね。
この凹んだ時の幅、これが「最大ドローダウン」って、さっき話したものですけれども、この凹んでいる期間が、今度は軸を変えて、どれだけ長く続いたことがあるのか、っていう、こういったこともバックテストとかトレードレポートから知ることは出来ますので、そういったところもしっかりと押さえておくと良いと思います。
実運用をする上で、「結構な期間負け続けているな…辛いな…」という時に、「ヒストリカルデータ内でこのぐらいの損失期間が続いたことがある」ということが分かっているのと分かっていないのとでは、その実運用する上での精神的な安定度合いというのは全然違ってくると思うので、是非やってみてください。
…まあ、あくまで精神安定ですね。それを何か、統計データとしてあまり信頼してそれを元に投資方針をがっつり決めてしまうというのはちょっと危険な気はするんですけれども、少なくとも、「過去にこういうこともあったから…」という意味での、精神安定の意味で、凄く良い方法だと思うので、是非注目してみてください。
まとめ
はい、そんな感じで、結論…今日タイトルにあったような「毎日1万円確実に稼ぐ方法」というのは、トレードする上では、無いです。
仮にスワップでそれを実現するとしても、億単位の注文・発注が必要になってしまう、ということ。
だから、実質、資金が無い人には、「無い」ということになります。
そもそもそういう不可能なものに夢を抱いて、目指す…っていうところではなくて、「不確実性」というものをしっかりと理解して、割り切った付き合い方をしましょうね、そのためにはこういう方法がありますよ…という方法として、「しっかりと自身のトレードのエッジを知っておく」ということ、それから「ドローダウン・ドローダウン期間を知っておく」ということが役に立ちますよ、という…それをお勧めですよ、という具体的な方策まで今日はお話ししました。
はい、以上になります。
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はい、以上になります。それでは皆さん、ごきげんよう。