株式投資の【メリット・デメリット】について説明します FXとの比較もあり

どうも、メタトレ研究所のHiroです。
今回は、「株式投資のメリット・デメリット」という話をしていきたいと思います。
あの、よく訊かれます。本当によく訊かれます。
「FXと株、どっちからやったら良いんですか?」
っていうことを訊かれるんですが、ぶっちゃけどっちでも良いんじゃないかな、と思っています。
人によって「どちらが良いか」というのは異なると思っていて、一概に、万人に「FXの方が良い」とか「株の方が良い」という、そういう話ではない…ということですね。
それぞれのメリット・デメリットがある中で、自分に合う方を選ぶのが、正しいアプローチだと思うので、今日はそのメリット・デメリットという話をしていきたいと思うんですけど…。
株のメリット・デメリットという話をする時に、FXを意識しながら説明をしていきたいと思っています。
株式のメリット
株式のメリットですね、まず。これは、端的に言うと、
「いろんな利益の取り方を狙える」
というところかな、と思っています。
例えば「優待」。優待というのは、為替にはありません。
配当みたいなものは為替にもありますけど、優待は無いですよね。アメリカの通貨「ドル」を持っているからといって、ハンバーガーが食べられる券が送られてくる…とかって、無いですよね。
そういうのが好きな人は、株式投資をやったら良いかな、と思います。
ファンダメンタルズ投資
まあ、あとは、優待みたいなもので儲けるのではなくて、「しっかりとお金で儲けたい」という人は、そのお金の儲け方も、いろいろと株式の方が多様性が図れる、ということですね。
投資手法として「ファンダメンタルズ投資」というのがあります。
このファンダメンタルズ投資が「為替よりも株式の方がやりやすい」という話なんですけど、ファンダメンタルズ投資の定義について、ちゃんと確認しておいた方が良いかな、と思います。
多くの人は、実は間違えて使っている、という現実がありまして。ファンダメンタルズ投資って、意味、分かりますかね?
これを聞くと、大体の人は「ニュースを使った取引です」って言うんですけど、あれ、違いますからね。
ファンダメンタルズ投資というのは、その投資対象が本来的に持っている価値と、今の価格と…っていうのを比較して、その投資対象が現在割高であるか・割安であるか…ということを判断して投資をする方法です。
ニュースというのは、それを判断するための1つの材料でしかないので、「ニュースを使った取引」というのは本来間違いなんですけれども、どういうわけか、それが通説になってしまっているところがあって。
言葉を見れば分かりますよね、「ファンダメンタルズ」って「基礎」とか「基本」みたいな意味ですよね。
だから、「本来的な価値がどうなっているのか」ということに注目して投資・トレードする方法が本来のファンダメンタルズ投資なんですよね。
前置きが長くなりましたけれども、これが「株式の方がやりやすいんですよ」っていう話ですね。
それはなぜかというと、「ファンダメンタルズ価値」というのは割り算を使って算出することが多いからなんです。
例えば、株であれば、投資対象たる企業が持っている資産を、発行済み株式数で割ることによって、1つ、ファンダメンタルズ価値指標であるところのPBRが出る…とか、分子の方に年間の利益を持ってくることによってPERを測るとか、そういうようなやり方が用いられています。
いずれも、分母に来る数字が「発行済みの株式数」なんですよね。株式数は、『四季報』を見れば全部載っているんですよ。だから明確に数字が出ていて、それを持ってくれば良い、代入すれば良いだけ。
これ、同じことを為替でやろうとするとなかなか難しいんですね。「発行済み株式数」みたいなものが見られない、明確に分からない…というのが通貨の難しいところです。
それ故に、「本来的なファンダメンタルズ投資というのがやりづらい」という現実があります。
今の話を聞いて、例えば、
「マネタリーベースとか見れば良いじゃん」
「日銀のページとか行ったら円の流通量とか分かるんじゃないですか?」
って思われた方、いるかもしれないんですけど、じゃあ「円の流通量」ってどれのことを指すのかな、っていうのがまた難しいんですよね。現金を指すのか、預金を含めるのか。じゃあ、手形はどうしようか。
…とか考えると、どれを、この計算式の分母に持ってくるべき数字として持ってきたら良いか、というのが明確じゃないんですよね。
だから、株ほどやりやすくはない、ということなんですよね。
あとは、似たような問題として、「株式は板がある」、それは取引所がちゃんとあって、そこで皆が取引をする…というやり方をしているからなんですけど、為替は取引所がありません。
無いので、全世界の人達の中でどれだけの人が買おうと思っていて、どれだけの人が売ろうと思っているか…というその注文の数量が分かりづらい問題とかもあったりしますね。
なので、何か板を読んで本当に市場参加者の動向を数字として把握して売買判断をする、タイミング取りをする、逃げる・攻める…みたいなことを考えるようなトレードの方法も、実は株の方がやりやすかったりするんですよね。
為替は似たような指標を提供してくれているブローカーもあったりもするんですけれども、それはあくまでそのブローカーの中での数字でしかなかったりするので、不十分ではないんですけどね、「株ほど使える数字にはなっていない」という現状があったりします。
そんな感じで、数量的なものは株の方が分かりやすいが故に、「ファンダメンタルズ投資」とか、いわゆる「板読みトレード」みたいなことがしやすい、というのが1つ株のメリットになるかな、と思います。
株式は個人が扱える範囲のデリバティブが多様
あと挙げるとすれば、その株式に関するデリバティブですね。為替よりも豊富だ、ということ。
市場には沢山あるんですけど、僕らみたいな個人が扱える範囲でのデリバティブの多様性というか、豊富さが、圧倒的に株式の方が優れている…ということがあります。
「オプション」ってありますよね。株式の売買に組み合わせることによって、単にこの株式の値上がりから利益を得る・値下がりから利益を得るのとはまた異なった優位性を作ったりすることが出来たりするんですけど、アメリカ株なんかはもう各銘柄ごとに数値に連動して動く…この銘柄のボラティリティに反応して動くようなオプションとかが結構豊富にあったりするんですけど、為替に関してはこれがなかなか未発達というか、あまり良いものが無い、という印象です。
あとは、数値が見えやすい関連で今ちょっと思い出したのが、日本人がどれだけの株を保有していて、外国人がどれだけの株を保有していて…という比率とかも、『四季報』を見ると書いてあったりします。
日本人というのは、あまりバンバンバンバン売り買いをするような性格の人ではない一方で、外国人というのは売り買いが結構機敏に行われていたりする、というので、外国人が持っている比率が高い銘柄というのは、その分、値動きも軽くなったりする。上がる時もボンボン上がるけど、下がる時は物凄い勢いでこう資金がサーッと引いていって価格が下がっていきやすかったりする…みたいなことが、これもまた数値が見えやすいことの1つのメリットとしてあったりしますね。
そんな感じで、優待だったりとか、ファンダメンタルズ投資だったりとか、板読みだったりとか、あとはその保有比率によって「今後どういう値動きをするのか」ということを考えたりする…「何投資」って言うのか分からないんですけど、そういうやり方も出来たりする、ということですね。
それがそもそもその通貨発行量の総量がイマイチ見積もりづらいFXだと、ちょっとやりづらくなるかな、というのがあったりもします…ということですね。
ここまでは、株式投資のメリットの話ですね。「株の方が為替よりも優れているよ」という点についての話だったんですが…。
為替のメリットは?
今度は逆ですね、株の方がデメリットを持っていて、その点においては為替の方がメリットを持っているということについて話をしていこうと思うんですが。
株式投資のデメリット、「信用取引がやりづらい」というところにあるかな、と思います。よく皆が言うのは、「レバレッジがそんなに掛からない」ということですね。
為替であれば、国外証券でも25倍までレバレッジを掛けることが出来る。日本株は掛けられても3倍ですよね。およそ3倍までしかレバレッジは掛けられない、という倍率の問題と、あとは株は信用取引に追加のコストが掛かるように出来ています。
そのレバレッジを掛けて取引する場合には、「信用取引金利」というのが取られますし、売り立て…要は「ショートを取る」ということですけれども、ショートポジションを取る時には、「貸株料」というのが取られたりします。
当然、これが取引手数料とは別に、外付けで取られたりするんですけど、それは為替においては無いですよね。
まあ、株式投資においてもそういうのが無くなっている証券会社なんかも出て来るのかもしれない…既に出て来ている可能性もあるかもしれないんですが、基本的には信用取引に追加コストは掛かる、というのが1つ株式投資のデメリットとしてあるかなと思います。
それに従って、為替の方が「ロングショート戦略」…いわゆる「買いもやるし、売りもやるし」というようなトレードはしやすくなる。
ロングショート戦略で「上がる時は買うし、下がる時は売る」というようなことをやりたい人は、いわゆるもう本当に「投機」ですよね。
投機という意味でのトレードをガンガンやりたい人は為替の方が良いんじゃないかな、と思うし、まあその資産的なものとして持っておきたい、本当に「投資」をしたい、ということですね。さっき言った「優待」みたいなものも含めた、「インカムゲインを得ていきたい」という人は、株の方が向いているんじゃないかな、と思ったりします。
株式トレードはシステムの導入が難しい
もう1つ挙げるとすれば、これは結構僕が個人的に思うこととして、株式トレードはシステムの導入がちょっと難しいような気がしています。
やって出来ないことは無いんですが、僕が普段やっているみたいな自動売買とか、あとはEAを使った法則検証とか、っていうことをやろうと思った時に、取引のプラットフォームが証券会社ごとに結構違いますよね、株式って。
なので、そういったシステムを作ろうと思った時に、各証券会社に合わせたプラットフォームに対応した言語を勉強しなきゃいけなかったりとか、その言語でコードを書かなきゃいけなかったりするのが結構面倒そうだな…と思っています。
為替は1つのプラットフォーム上で取引できる
一方で、為替の方は、非常に多くのブローカーが1つのプラットフォームの上で取引出来るようになっています。
僕が使っているのは、「メタトレーダー4」というプラットフォームですけれども、このプラットフォーム上で、開発も出来るし、実行も出来る…実行の方には検証も含まれるんですけど、書いてプログラムにする、それを使ってこのプログラム通りに過去のバックテストデータの中で検証したらこういう成績が出る…
という検証が出来て、更に実際に「じゃあ今後リアルマネーで運用していこう」と思った時にはその実運用もその同じプラットフォームの中で出来る、という凄く優れたプラットフォームがメタトレーダーなんですけど…。
これがあるということが、正直、為替を敢えて選んで取引していることの一番の理由じゃないかな、と思っています。
先ほども言った通り、株は出来るは出来ますけれども、僕みたいに、元々全然プログラムが出来なくて、トレードだけやっていて、トレードをする中でこういうことも出来たら良いな、っていう風に必要に迫られて必要な部分だけ勉強したザコプログラマーにとっては、非常に優しいツールが為替の方には用意されている…というのが僕にとっては一番のメリットだったかな、と思っています。
…ごめんなさい、主役が今…、主語が為替の方に切り替わっちゃったんですけど、「それが無い」というのが株の一番の弱点なんじゃないかな、と、逆を言えばそう思うわけです。
まとめ
まあそんな感じで、それぞれに良い面もありながら、悪い面もありながら…というのがあるので、それぞれの要素をどういう風に判断するか、各個人がどの点を重視するかによって、どちらを選ぶかという帰結は変わってくるかな、と思うので、1つ参考にしながら今後の投資方針…「どういったフィールドで戦っていくのか」ということを考えていっていただきたいなと思います。
はい、ちょっと思い付いたことを思い付いた順に喋ったので、まとまりの無い話になったかもしれないですし、ちょっと解説が不親切な部分もあったような気がするんですが、今回の動画はこれで以上になります。
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それから、日々トレードをする中で、ポジション共有というものをTwitterの中で行っています。「今ポジション取りました」とか「決済しました」とか、そういったことをTwitterの方で呟いていますので、興味のある方はフォローしておいてください。
はい、以上になります。
それでは皆さん、ごきげんよう。