ホットハンドの誤謬

ホットハンドの誤謬

野球中継を観ていて

最初に断っておくと

僕は野球ファンではありません。

 

だから全然詳しくない。

 

最近友人と酒を飲んでいて

ホントにたまたま観る機会があっただけ。

 

そんな僕がちょっと思うところがあったからって

高名な野球解説者に異を唱えるなんて…。

 

でも言いたい。

言いたいから元気に書きます。

 

「調子が良いから打つよ」ってどうなの?

 

チャンスで打席に立つバッターは

年間打率が.268

直近5試合の打率がなんと.500

 

すると解説者

「調子よいですからねー

期待できますよ!」

 

この

解説者には気の毒ですが

 

このように一般的な普通の人は

ランダムな事象列の中で

たまたま良い結果が続いていると

 

次も良い結果が出ると信じがちです。

 

しかしこれは

ホットハンドの誤謬といって

経済研究者によって過去に否定されている考え方です。

 

ホットハンドの誤謬

ホットハンドの誤謬は

行動経済学の父で

ダニエル・カーネマンとともにノーベル賞も受賞した

エイモス・トヴェルスキーらによって唱えられた理論です。

 

軽く説明します。

 

これはバスケットボールの

シュート確率過程を標本として

見出された理論です。

 

1人のプレイヤーの3Pシュートの

成否結果を記録していくと

 

あるシュート決めたことは

そのプレイヤーの次のシュート確率を上げる要因には

ならないという考察が得られたという話です。

 

トレードにおけるホットハンド

実はこのホットハンドの誤謬

トレードにおいても

よく見られる現象です。

 

何度か連続して勝つと

途端に調子に乗って

極端にロットを大きくしてしまう

アレ。

 

一体なぜ多くのトレーダーは

こんな事をしてしまうのでしょうか。

 

それは

次のトレードも勝てると思うからに

他ならないわけで

 

この時トレーダーは、

 

先に説明した

ホットハンドの誤謬の影響を

強く受けています。

 

このホットハンドの誤謬の例のように

 

トレードにおいては

一般人が一般人的な思考パスで

誤ちを犯す時、資金を失います。

 

トレーダーを

1割の勝者と9割の敗者に分ける要因は

 

実は

こんなところに潜んでいたりします。

 

日頃トレードをする際に

頭の片隅に置いてみてください。

 

ちなみに…

 

統計学の用語に「平均への回帰」という言葉があります。

 

が、ここまでですでに

文章が長くなってしまったので

 

この説明は

次回に譲ろうと思います。

 

今回はここまでです。

 

それでは。