【超重要】FX専業トレーダーの資金管理方法を全てお話します

【超重要】FX専業トレーダーの資金管理方法を全てお話します

今日は、専業トレーダーが行っている資金管理について話をしていこうと思います。

そもそも今回、どうしてこの動画を撮ろうと思ったか、という経緯をまずお話ししたいんですけれども、僕はトレードをしていていろんな人から質問を受ける機会があるんですけれども、特に初心者の人から受ける質問で多いのはこういう質問なんですね。

 

「Hiroさんは普段、損切幅を何pipsに設定していますか? 僕は利益確定5pips、損切り4.5pipsに設定しています。これって合っていますか?」

 

こんな感じの質問なんですね。

まず、この資金管理の本題からは逸れるんですけれども、この質問に対してまず最初にツッコみたいのは、「損切り4.5pips」っていうのは幅がちょっと小さすぎですね。

例えばポンド円(GBPJPY)なんかだと、スプレッドって大体2.0pips前後じゃないですか?

すると、ポジション取った時点で、損切幅の半分、損が出ちゃっているんですね。

そこからトレードが始まる、ポジション保有が始まるということは、ちょっと逆行しただけで、すぐに損切りに引っ掛かってしまう。

いわば

「損切り必至のトレード」

になってしまうんですね。

だから「損切り4.5pips」っていうのは正直キツいんじゃないかな…と思います。

 

本題なんですけれども、そもそも今話したような幅云々の前に、僕自身がそういったpipsを基準にして値幅固定の損切り設定をしているか、っていうことなんですけれども、結論から言うと、「損切り幅のpips数というものは決めていません」。

 

これはなぜかという話をすると、そもそも相場というのは、トレードをする時…いつするかという話ですけれども、トレードをするタイミング、あるいは選択する通貨ペアによって、ボラティリティはまちまちです。

ボラティリティというのは、一定期間における値動きの大きさのことを言うんですけれども、分かりやすく言えば、「値動きの激しさ」ですね。

この「値動きの激しさ」というのは、トレードをするタイミングとか、通貨ペア…どういう通貨ペアをとるかによって、大きく変わってくるんです。

 

例えばオセアニア時間における4.5pipsと、NY時間における4.5pips、これは同じ数字でも、この数字が持つ意味合い、そしてその数字分だけ動く頻度とか、それに要する時間とか…っていうのは、全く異なってくるんです。

それから、ドル円における4.5pips、ポンド円における4.5pips、これも全く意味が違ってくるんですね。

 

そういう状況…大きく変わるボラティリティがある中で、いつも同じ損切幅を維持するのは、とても難しいんです。

4.5pipsという幅が十分な場面もあれば、4.5pipsでもすぐに損切りになってしまって、またエントリーをする、で、また損切りになってしまって、エントリーをする、で、また損切りになってしまって、エントリーをする…。

こういったことを「ちゃぶつき」って言いますけれども、こういったちゃぶつきに見舞われてしまう、っていうのが非常に多いケースとしてあります。

さんざんちゃぶついた後に、「何だ、これならずっとポジション持っていた方が良かったわ」ってことになるのがオチですよね。

 

損切りを設定する幅っていうのは、「変動制」、つまり各トレード毎に違う値幅を設定する、というやり方がベストです。

実際僕も、そのように損切幅を設定しています。

この時に、損切幅を固定にしない代わりに、トレードする時のロット、これも同時に調整することによって、トレード1回毎の損失額…金額ベースで損失を限定するという、そういうやり方をしているわけです。

 

つまり、毎回異なった損切幅を設定するけれども、損切りが実際に執行された際に実現する損失額は、いつも同じになるようにする…具体的には、

・損切幅が大きい時にはロットを小さくする

・逆に損切幅が小さい時には大きなロットで勝負をする

…こうすることによって、1トレード当たりの損失額をコントロールしつつ、ちゃぶつきを抑えることが出来る、ということです。

 

この辺の話は、もうちょっと詳しく、画面を見ながら説明をしていこうと思いますので、この後は画面を一緒に見ていきましょう。それでは付いてきてください。

専業トレーダーの資金管理方法

はい、それでは資金管理のやり方について一緒に画面を見ながら説明していこうと思います。
話すことは大きく分けて2つです。1つ目は、ストップロスの幅の決め方ですね。そして次、2つ目が、そのストップロスの幅に応じてどのようにロットを決めていくか、という話ですね。

それぞれについて話をしていきます。

まず1つ目のストップロスの決め方ですけれども、このストップロスの決め方は、2パターン考えられます。

 

1つ目がフォーメーションによって…フォーメーション、つまりチャートの形を見てストップロスの場所を決める、というやり方です。

自分のポジションの優位性が失われたということがチャートの形から分かるその場所に、ストップロスの注文を置いておく、というやり方ですね。

 

2つ目が、ボラティリティです。

こちらは形ではなく数字を使ってストップロスの幅を決めるやり方です。

つまり、ボラティリティというものを数値化して、そのボラティリティに応じて…つまり、

・値幅が大きい時にはストップロスの幅を大きくする

・値幅が小さい時にはストップロスの幅を小さくする

…というような変化の幅のさせ方を採用します。

このボラティリティを数値化するツールとしてATRというツールを使っていきます。後で説明します。

ストップロスの決め方の具体例

では、そのストップロスの決め方についてチャートを見ながら説明していこうと思います。

 

まず、1つ目のフォーメーションを使ってストップロスの値を決めるやり方について先に説明するんですが…。

例えばこういった上昇トレンドの中で順張りをしていきたい、そして、ちょっとロジックはいろいろあると思うんですが、仮にこういった上昇トレンドを確認する中で、押し目を待って、陰線を陽線が被せたタイミングでロングを取ったとします。

この時に、この赤い線が入ったこのローソク足でロングエントリーを取った時に、フォーメーションでストップロスを入れるとすれば、例えばここ。

それはなぜかと言うと、ここに、1つ前の安値が観測される。それも、2回底を付けて上昇しているポイントなので、ここまで下がっている途中でロングを取っているわけですけれども、これがもし下がり続けた時にも、「ここで一旦踏ん張るだろう」という期待が持てるわけですね。

これが破られた時には、いよいよ下落が本格的に始まってくる…というような予想が立てられるので、このラインが最終ライン、つまりストップロスの値になる、というような決め方、これがフォーメーションによるストップロスの決め方になります。

 

今のはダウ理論を使ってストップロスの値を決める例ですけれども、例えばこういったところに移動平均線を表示させて、移動平均線を使ってストップロスを決める、というようなやり方もあると思います。

 

インジケーターを使ってストップロスの値を線形に表示することによって、ストップロスをより機械的に・システマチックに決めることも出来ると思います。

 

いろんなやり方があると思うんですけれども、チャートを見ながら、チャートのその表示された線なり、ローソク足、それが表示する形を見てストップロスを決める、というのがフォーメーションによるストップロスの決め方です。


ちょっと中断

…夕方に収録しているので、ちょうど子供が機嫌悪くて、泣き声が聞こえちゃうかもしれないんですけど、気にせず収録していきます。


 

「ローソク足のフォーメーションを見てストップロスの場所を決める」

という方法もあれば、

「インジケーターなんかを表示して、その線を元に、ストップロスの値を決める」

という方法もある…という話をしたんですが、いずれにしても、

「“このラインを割ったら自分のポジションの優位性が失われる”ということが確認出来た段階で損切りをする」

というような考え方…これは共通していることなので、この考え方を忘れずに、大事にしてもらいたいと思います。

これがフォーメーションによるストップロスの決め方でした。

 

次に、数値を使ったストップロスの決め方について話をしていきます。この「数値」というのは、ボラティリティ…つまり値動きの大きさのことです。

この値動きの大きさを測る指標として有名なものに、ATRというものがあります。これは、Average True Rangeという言葉の略語です。平均の、真の・本当の、レンジ(値幅)を測る指標です。

 

具体的にどういう計算をしているかというと、ローソク足1本1本の変動幅というものを14本取ってきて平均化したもの、ということになります。

 

ですから、例えば、先程「ここでエントリーしたら」という例えで話をしていたので、今回も「この足でエントリーしたら」という仮定で話をしていくんですが…。

このローソク足の時点でATRの値、このデータウィンドウを見てもらいたいんですけれども、0.1073となっています。

つまりこれは、「0.1円がここ14本の平均の値幅」ということになります。ローソク足1本あたりの平均の値幅ということになります、10pipsですね。10.73pipsが平均の値幅ということが分かるわけです。

 

僕の場合はこのATRを使ってストップロスの幅を決める時は、まあ手法によるんですけれども、このATRを基準にして、このATRの3倍~5倍ぐらいの幅をストップロスの幅として決めています。

今回は例えば3倍…このATRの3倍にストップロスを置くとすると、ここでエントリーをして、10.73pipsの3倍なので、大体32~33pipsの幅のところ、つまりこの辺りにストップロスを置くということになりますね。

 

あまり、結局フォーメーションで取ってもATRを使ってもそんなに変わらないと言えば変わらないんですけれども、回としては同じようなところにストップロスを置くことになるんですが、それぞれそこに至るまでのアプローチが違う、ということですね。

いろいろとやり方を知った上で、「この場面ではこのやり方」「この場面ではこのやり方」っていう風に上手く使い分けることを考えるのが、結構、トレードの面白さ・醍醐味かもしれません。

 

そんな感じで2つのパターンを紹介しましたので、ご自身のトレードの中に上手く採り入れてみてもらいたいと思います。

これがストップロスの決め方でした。

 

この今のいずれかの方法によってストップロスの値を決めた後に、そこを基準にロットを決めていくわけですけれども、この決め方っていうのは結構シンプルですね。

まずこの決め方の話をする前に、そもそも損失額というのはどのように決まるのか、というのを再度説明しておきたいんですが、「トレードで負けた時にどれだけの損失が出るか」というのはこのような式で表すことが出来ます。

即ち、

「損失=Lot×値幅」

ですね。

大きなロットを取れば損失は大きくなるし、負ける時の値幅が大きくなれば損失は大きくなる。

そんなに難しい式ではないと思うんですが、これによって、次のような式も導き出すことが出来ます。

「Lot=許容損失÷値幅」

ロットを決めたい時には損失を値幅でわればいいんだよ、と。

特にここ、この「損失」というのは「許容損失」、つまり自分の中で、

「1回のトレードの中でどれだけの損失をしても良いのか」

ということを先に知っておくことが必要になるわけですね。

その許容損失というものを知った上で、それを今回のトレードの値幅で割っていく、ということをすると、実際のポジション数というものが割り出すことが出来ます。

 

ちなみに、ここの許容損失のところなんですが、「幾らが良いですか?」あるいは「資金の何%に設定するのがベストですか?」っていうことをよく訊かれるんですけれども、これは正直、人によります。

例えば

「何回か口座の資金を全部飛ばしても良いから、今ある資金を3回、4回挑戦する中で10倍に出来ればいいよ」

という人もいれば、

「今ある100万円を1度も飛ばすことなく生き残りながら、年に10%とか20%増やしたいよ」

という人もいるわけです。

これらの異なった事情を持つ2人が仮にいるとして、この2人が全く同じ許容損失額…ってことは無いわけですよね。

ですから、その取れるリスクが違うので、そういういろんな事情を勘案しながら、この許容損失というのは自分の中で決めてもらうしかないので、それはご自身で決めてもらうしかないです。

 

ただ1つ言えることは、

「許容損失は事前に知っておくことが大事」

ですよ、ということ。

ここを知らずして最適なロットを知ることは出来ないので、必ず決める。

幾らでもいいので、ちゃんと許容損失を先に決めておく…ってことが大事なんだよ。というのを押さえておいてください。

 

とはいえ、今回話をしなければいけないので、仮に、

「口座に100万円あります、そのうち1回のトレードで2%だけ失ってもいいよ」

という、そんな資金状態の人がいるとして…という仮定で話をしていくんですけれども、この時は、この許容損失というのは、

100万円×2%=100万円×0.02

となるので、これは2万円ですね。2万円になるわけですね。

先程の例だと、フォーメーションで見た時と、ATRで見た時と、大体同じくらいの値幅になるんですけれども、仮にここでエントリーをして、このフォーメーションを元にストップロスを決めると、28pipsの損切幅になります。

ですからこの時に用いる式としては、

2万円/28pipsつまり0.28円

ですね、これが注文ロットということになります。

これ計算すると、71,428円になるので、注文ロットとしては、この場合

2万円/0.28=71,428通貨

というのが今回のトレードのエントリーロット、ということになります。

MT4で言えば0.71ロットですね。

2万円÷0.28=71428通貨=0.71lot

これが今回のエントリーのロットとして求まるわけですね。

 

こんな感じの要領で、まず許容損失を決めておくことが大事ですよ、と。

次に、トレードするにあたってはエントリーの前に必ずストップロスの値を決めておく。

 

この許容損失とストップロスまでの値幅が求まれば、そのトレードをどういったロットでやれば良いかということが分かるので、このような計算をして、ロットを決めて、いよいよエントリーが出来る…というような順序で、1回1回のトレードのロット、それからストップロスが決められますよ、という説明でした。

こんな感じでトレード…資金を守りながらトレードをする、組み立てる、ということをやってみてください。

まとめ

はい、如何だったでしょうか?

資金管理、凄く大事な話なので、何度も動画を見るようにしておいてください。

 

どんなに良いトレードも100%勝つことが出来ない以上、トレードで最優先にすべきことは「ゲームに勝ち残る」「退場せずに生き残る」ということ、これを第1優先に考えるべきです。

今回の資金管理の動画をヒントにしながら、今後のトレードの組み立て方を考えてみてください。

 

今回の動画が少しでも勉強になった・役に立ったと思った方は、チャンネル登録と高評価、是非よろしくお願いします。

それから、「こんなことも動画にしてほしいよ」とか「こんな手法、検証しませんか?」みたいなことがあったら、是非コメント欄に書いてください。

 

それでは皆さん、ごきげんよう。